高齢社会になり社会との縁の薄れた人の葬儀の際、通夜、告別式を省略した直葬が静かに増加しています。

葬儀の中でも告別式の準備はしっかりと行おう
葬儀の中でも告別式の準備はしっかりと行おう

通夜と告別式を省略して直葬だけの葬儀の増加が示す無縁化社会

終戦直後の子供の時分は生活するだけで精一杯の時代でしたが、両親は祖父母の死に際して遠くに住む親類縁者にも連絡し、ご近所で生前お付き合いのあった多くの友人、知人を呼んで自宅で通夜と告別式を行っていたことを思い出します。
葬儀が終わった後、葬儀車を手配するお金がないので、故人を荷車に乗せて火葬場まで何キロも両親や近親者が運ぶのについていって、火葬場で最後のお別れまでしたことを覚えています。
半世紀以上たってしまっても、その当時の通夜や告別式で悲しみを皆で共有した雰囲気あるいは、両親やご近所の方々の涙ぐんだ表情が今でも頭の片隅に残っています。
このような葬儀の仕方から教えられることは葬儀の際、故人の人となりを自分たちの次の代に語り伝えることが大切だということです。

ところが、最近は通夜を半通夜程度で切り上げるどころか、親族間、あるいは近所の付き合いがすっかり薄れてしまい、通夜、告別式を省略して病院から火葬場へ直接運んでしまう直葬が増えてきたことは現代の無縁化社会を反映した姿そのものです。
都会に住んでいると、狭い住宅事情もあるのでやむを得ぬ面がありますが、自宅で葬儀を行うケースは稀になってしまいました。
従って、近所ですれ違っていた高齢者がいつの間にか見えなくなっても、何の連絡もないので死んでしまったか否かさえ分からない社会になってしまったのです。
我が国は世界でトップクラスの長寿社会になり、死を迎えた人が高齢の場合には日常社会とのつながりが途絶えてしまっているので、周囲にわざわざ知らせるほどでもないという割り切りなのでしょうか。そうであっても、せめて門や玄関に「喪中」の張り紙を張るくらいの気持ちになれないのでしょうか。

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